子宮頸がん予防ワクチンについて
子宮頸がん予防ワクチンについて
子宮頸がん予防ワクチン(抗HPV※ワクチン)の接種を行っております。接種をお考えの方は、下記をよくお読みいただいた上で、ご検討いただけましたら幸いです。
※HPV…ヒトパピローマウイルス
子宮頸がん予防ワクチンとは
- 子宮頸がんの原因であるHPV16型、18型によるウィルス感染を予防して、子宮頸がんへの進展を防止します。他の型による癌化予防効果(クロスプロテクション)もあるといわれております。
- 16型、18型以外の高リスク型HPVに感染している人でも16型、18型の感染予防効果はある程度は期待できるといわれています。
- 現在のHPV感染や異形成、子宮頸がんの治療効果はありません。
- 現在、子宮頸がん予防ワクチンとして2種類のものが使える様になりました。
- 2価ワクチン:
従来より使われていたワクチンでHPV16、18型による子宮頸がんに予防効果が期待できます。 - 4価ワクチン:
今回新たに使える様になったワクチンでHPV16、18型による子宮頸がんに予防効果が期待できると共にHPV6、11型による尖圭コンジローマ(外陰部にできるイボの一種(がんではありません)で、性行為により感染します。)にほぼ100%の予防効果が期待できます。
- 2価ワクチン:
これら2種類のワクチンは子宮頸がんの予防効果はほぼ同じで、副作用(痛み、はれ等)もほとんど変わらず、ワクチンの値段も同じです。そのため、当クリニックでは原則的には4価ワクチンをお勧めしております。
ただし、すでに2価ワクチンを始めている方、2価ワクチンを希望される方には従来通り2価ワクチンによる予防接種を行っております。
予防率について
- 初交前の人(HPV未感染)に接種しますと、子宮頸がんの予防率は99%期待できます。
- 初交後の人(性交経験者の80%はHPVを持っています)に接種した場合、16型、18型を持っていない人では子宮頸がんの予防率は約99%期待できますが、16型、18型を既に持っている人では予防効果はあまり期待できません。
HPV6、11型による尖圭コンジローマの予防効果についても同様です。 - ワクチン接種前に16型、18型、6型、11型の感染の有無を知っておくためにはHPVの型同定検査(18,150円(税込))を受けることをお勧めします。
- 予防接種を行っても16型、18型以外の高リスク型HPVに感染する可能性はあるので、定期的な子宮頸がん検診は必要です。
接種対象
- 接種対象は9歳以上(2価ワクチンは10歳以上)の女性です。
接種回数
- 接種回数は3回です。(0、2、6ヶ月)(2価ワクチンは0、1、6ヶ月)
- 3回接種しないと抗体が充分につかず、予防効果が充分期待できません。
- 3回目の接種を忘れないようにしてください。
当クリニックでは、御本人の希望があれば、3回目の接種予定月に電話でお知らせをしております。 - 3回接種すれば、抗体は統計上約20~30年は維持されると予想されています。
接種費用
- 接種費用は予防接種のため保険適用が無く、現在自費扱いとなっています。 1回16,500円(税込)となっていて、3回打つので計49,500円(税込)かかります。
- 平成25年4月1日(月)より小学6年生~高校1年生を対象とした子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種(無料)をおこなっています。
中野区以外の方でも23区内の対象者は定期予防接種を受ける事が出来ます。
予約の取り方
定期予防接種の方および一般の接種希望の方
接種希望日の2~3日前までに予約のお電話をいただければ接種が受けられます。
定期予防接種対象の方は予約時にその旨をお伝えください。
性交経験者の方は予防率、費用などをよくお考えになって、納得された上で予防接種を受けてください。
お問い合わせ
牧野産婦人科クリニック
TEL:03-5350-3521 FAX:03-5350-3525